コミュニケーションをうまくとって親しい人間関係を構築したい。
誰もが考えてそうなことだ。
ということで、今回は、仲良くなるための「自己開示」について取り上げてみた。
「自己開示」とは、
自分の良いところや悪いところ、プライベートな秘密などをありのままに伝えてしまうこと
を言う。
この「自己開示」をされた相手は、
「自分だから、こんな深い話までしてくれた。」
「信頼してくれているから、打ち明けてくれた。」
と、感じるだろう。
そうすれば自然に、こちらに対する親近感を持ってもらえるようになるものだ。
また、こうした経験が続くことにより、自己開示の返報性として、「返報性の原理」が働き、相手からもお返しをしたくなってもらえるようになるのだ。
「自分に、こんなに打ち明けてくれたんだから、自分も話をしないと。」
「自分のことも知ってもらいたい。」
という心理状態となり、相手から打ち明けてもらったり、プライベートな話をしてもらうことによって、お互いの親近感は高まり、仲良くなりやすくなる。
心理カウンセラーが、相手に打ち解けてもらう為に、カウンセラー自身のプライベートな話などをして、心を開いてもらうようにするのは、正にこの「自己開示」を活用したものだ。
とはいえ、どうやって「自己開示」するのか。
例えばだが、
敢えて自分の弱みを見せてみる
仕事の話に、ちょっとしたプライベートな話を混ぜてみる
といった方法などは、典型的な「自己開示」だ。
ただし、いくら仲良くなりたいからといって、初対面からプライベートすぎる話をゴリゴリ押し付けていたら、逆に相手に警戒感を持たれてしまうので要注意だ。
最初のうちは、「ちょっとした失敗談」や「趣味」の話などで、相手の反応を見ながら「自己開示」の深さを調節していくのが良いだろう。
プライベートでも、社内でも、営業面でも、様々な場面で実用的な「自己開示」を是非、気にかけて活用してみよう。